仮想通貨・暗号資産という言葉を耳にすることが多くなりました。無料のポイ活アプリやNFTゲームなどで仮想通貨を手に入れることも特別なことではなくなってきています。でも、それを現金と同じように使うためには、日本円に交換できる仮想通貨取引所で口座を開設する必要があります。
ポイ活などでコツコツ貯めるんじゃなくて、現金でまとまった量を買ったり売ったりしたい場合も、仮想通貨取引所の口座が必要になるにゃん♪
日本の場合、暗号資産取引所は登録制で金融庁の暗号資産(仮想通貨)交換業者登録が必要です。2017年9月29日から始まった暗号資産(仮想通貨)交換業者登録には、日本仮想通貨交換業協会(金融庁認定の仮想通貨自主規制団体)のガイドラインに基づき、一定の基準【KYC、取引管理、セキュリティー、取扱い暗号資産など】をクリアする必要があります。
暗号資産交換業者登録一覧(令和4年4月1日現在・全業者数は30)
金融庁に登録されている国内取引所で取扱いがある暗号資産(仮想通貨のことを、ホワイトリストと呼ぶにゃん♪
登録された業者の取引所でできる取引は大きく2種類に分けられ、その取引をする相手と注文の方法によって【取引所方式】と【販売所方式】の2つに分けられます。
取引所の取引の方法に、取引所方式と販売所方式があるの?
少し混乱するかもしれませんが、仮想通貨交換業者によって取引所で売ったり買ったりする際の窓口は、販売所と取引所の両方もしくはどちらか1方があります。
口座を開く取引所を選ぶ時には誰とどうやって売ったり買ったりしたいか、で決めるといいにゃん♪
取引所方式と販売所方式の違い
取引所方式と販売所方式の2つの違いは、ユーザー同士で取引するか・主体となる運営会社と売買をするかの違いです。取引所方式では、仮想通貨を買いたいユーザーと売りたいユーザーが集まって取引をします。
えーと、全然イメージわかないんですけど?
例えば、フリーマーケットをイメージしてみてにゃん♪
取引所方式というのは、仮想通貨を売りたい人は希望する価格で値段をつけて、仮想通貨を買いたい人はこの値段ならいいかな、と思ったら買うといった仕組みです。
それに対して販売所方式は、仮想通貨取引所を運営する会社が中心となり仮想通貨を買ったり、売ったりすることになります。一般的な相場を目安にして、取引所が仮想通貨を売りたい人から買い、それに値段をつけて買いたい人に売る、というイメージです。
なるほど、取引所方式がフリマなら、販売所方式はリサイクルショップ的な感じか!
取引所方式と販売所方式それぞれのメリット
取引所方式のメリット
取引所方式のメリットは、取引できる相手がいれば自分が希望する価格で売ったり買ったりできることです。より高く売ってより安く買いたい、といった場合にメリットがあるでしょう。
販売所方式のメリット
一方販売所方式のメリットは、運営会社のつけた価格にはなりますが、安定して売買できることです。こちらで買い取り価格は決められませんが希望すれば原則買取はしてくれますし、在庫がある限りは販売もしてくれます。
取引所方式と販売所方式それぞれのデメリット
取引所方式のデメリット
取引所方式のデメリットは、取引に応じてくれる相手がいなければ取引が成立しない、ということです。
例えば、フリマアプリなどではいくら人気商品でも極端に高額な価格で出品したら誰も買ってくれないにゃん♪
自分で販売価格が決められるとはいえ、一般的な相場とあまりに離れた金額では買い手はつきませんし、こちらが買う場合も極端に安い価格を希望しても取引は成立しない可能性があります。
販売所方式のデメリット
販売所方式のデメリットは、トータルの売買に必要な費用が取引所方式よりも上がることです(相場よりやや高く購入しやや安く売却となる)。販売所方式の場合は売りたい人と買いたい人の間に運営会社が入るため、その会社に入る利益分が【手数料】や【スプレッド】として売買価格に上乗せされます。
ある仮想通貨が取引所方式では100円の相場なら、販売所での販売価格は101円
買取価格は99円といったイメージになります。この101円と99円の差を【スプレッド】といいこの差が狭い販売所ほどお得に取引ができます。
取引所の設定によって手数料は無料でもスプレッドが大きかったり、逆にスプレッドは狭くても手数料が高かったりということがありますので、注意しましょう。
取引所か販売所かは、自分の投資スタイルで選ぼう
仮想通貨の取引所方式と販売所方式では、それぞれ良い面もあり悪い面もあります。取引所方式は販売所方式よりも安く買えて高く買える可能性はありますが、販売所方式の方が注文方法がシンプルで簡単なので、初心者にはストレスがありません。
まだ自分で価格を決めたりするのが難しいと感じるうちは、慣れるまでは販売所を利用する方がスムーズに売買ができます。
手数料が高くても、利用者の多い交換業者の方が流通量が多い分取引が成立しやすかったりするにゃん♪
いくら手数料が安くても、取引がうまくいかなかったりトラブルばかり、では結局時間もお金もロスしてしまいます。同じ交換業者であっても、取引所方式と販売所方式では取扱い銘柄が違うことがあります。もし取引したい銘柄が決まっている場合は、そういった点もしっかり確認しましょう。
今の所、国内の登録交換業者では口座を開いたり持っているだけなら無料のところがほとんどだから、一つに決めなくても大丈夫にゃん♪
証券口座や銀行口座と同じように、いくつか持ってても大丈夫なんだね!
どの交換業者を使うかやどの方式で取引をするかは、単に手数料の高さだけにこだわらず、何かあった時のサポートやセキュリティレベルの高さなども比較することが大切です。
取引所方法の違いをしっかり理解して、自分に合った取引所を選び、取引をするようにしましょう。